お酢はさまざまな健康効果が知られていますが、具体的にどのようなものなのでしょうか。お酢に期待できる健康効果は4つあります。
1つめは内臓脂肪の減少をサポートすることです。
内臓脂肪が蓄積はメタボリックシンドロームのリスクを高めます。メタボリックシンドロームは内臓脂肪型肥満とも呼ばれ、腹囲が基準値(男性で85cm、女性で90cm)をオーバーし、血清脂質・血圧・血糖のうち2つ以上の項目で異常があるとメタボリックシンドロームと診断されます。
お酢には内臓脂肪を減らす効果があると報告されています。1日に大さじ1杯のお酢を継続して摂取をしたところ、内臓脂肪とBMIが下がったという報告がされているのです。
厚生労働省によると、40歳以上の男性の2人に1人、女性の5人に1人がメタボリックシンドロームかその予備軍といわれています。内臓脂肪を減らすには運動をしたり食事の量を適切に管理することが大切ですが、お酢を食事に加えるのもよいでしょう。
2つめは高めの血圧をサポートすることです。
お酢には酢酸が豊富に含まれています。この酢酸が血圧の上昇にかかわるホルモンのレニン-アンジオテンシン系の働きを抑えて、高めの血圧をサポートすると考えられています。血圧が正常な方がお酢を摂取しても血圧が下がることはありません。
3つめは血中の脂質低下をサポートすることです。
血中のコレステロールや脂質が高くなってしまう脂質異常症は、心筋梗塞や脳梗塞のリスクを高めるといわれています。お酢に含まれる酢酸にはコレステロールの合成を抑制する働きがあり、血中の脂質低下をサポートすることが期待されています。
4つめは高めの血糖値をサポートすることです。
食事で糖質を摂取すると血糖値が上昇をします。しかし、ご飯やパンなど糖質を多く含む食品とお酢を一緒に摂取をすると、血糖値の急激な上昇が抑えられることが期待できます。酢酸が糖の吸収を妨げるからです。
このような健康効果が期待できるお酢を毎日の食事に加えてみてはどうですか。